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ワークダイバーシティ

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【海外トレンド発信】先進のファイナンス部門はもう『エクセルの次』を使っているVol.2 Adaptive Insights

2017年12月11日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

エクセルに代わる先進のITツールとして前回の記事では米アドビ社で使われているAnaplanについて触れたが、今回は第二弾として『Adaptive Insights』について調査してみた。

WSJの以下の記事で、P.F. Chang社のAdaptive Insightsの導入事例が紹介されていた。

『Stop Using Excel, Finance Chiefs Tell Staffs』
https://www.wsj.com/articles/stop-using-excel-finance-chiefs-tell-staffs-1511346601


P.F. Chang社の例

P.F. Changはアメリカの有名なレストランチェーンで、全米415箇所でレストランを運営している。店舗ひとつひとつの利益構造が経営の鍵となるので、キッチンコストや人件費などを正確にトラッキングし改善を行っていく必要がある。同社では1年前にこのデータトラッキングをエクセルファルの送受信により試みたが、何人もの地域責任者が多大な時間をこの作業に費やす事になってしまったそうだ。現在はエクセルを使うのをやめAdaptive Insightsでこの作業を行うようになり、結果数分で全店舗の経営状況を正確に把握できるようになったらしい。
Adaptive Insightとは?

前回記事にしたAnaplanよりもより会計よりのサービスで、Websiteでも「FP&A(経営管理)のためのツール」と謳っているクラウドサービスだ。エクセルとの親和性も高く関数を同じように使えたり、切り貼りも簡単にできるようになっている。一方エクセルと大きく違うのは多数のソフトウエアと連動させる事ができる点だ。QuickbooksやIntactなどアメリカの主要会計ソフトと連携でき、わざわざ会計ソフトからダウンロードして編集して貼り付けるなどの作業が必要ない。また、複数のグループ会社のデータをここに取り込み連結設定しておく事で、リアルタイムに連結財務諸表のデータを表示する事もできる。複数の国でそれぞれの会計ソフトを使っている場合でもデータをここに集めれば自動的に集計できてしまうというのはとても便利だ。

こちらの『エクセルとの比較』動画を見て頂くと大まかな概要が掴めると思う。
https://www.youtube.com/watch?v=muXcs0zmxk4

Adaptive insightはP.F. Chang社以外でも、メジャーリーグのカージナルスやアリゾナ大学、DHLなど数多くの大企業で既に使われている。P.F. Chang社の例のように、たったの一年でエクセルで行っていた業務をこのツールに移行できてしまうことから、導入の容易さも人気の秘訣かのかもしれない。

エクセルでの業務は完全には無くならないまでも、今後このような「エクセルの次」のサービスはますます発展し、私達の業務に欠かせないものになっていくような気がする。

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