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【海外トレンド発信】AIロボット面接の有用性とその対策

2021年7月13日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

アメリカではAIによるロボット面接をウォルマートなどが採用し始めているという記事を以前書いたが、ここに来てそのAI面接システムが更に盛り上がりを見せている。ウォルマートのような大企業だけではなく、中小企業でも導入が進みつつある。

Indeedの不便な点をAI面接で補完
ここ数年アメリカではIndeed経由での人材採用がとても多くなった。求人情報を掲載すると中小企業でも驚く程の数の応募を得る事ができ、それまでのローカルな求人情報サイトよりもはるかに効果的になった。しかしその裏側には求職者側が『簡単に応募できる』という背景がある。ネット上で条件を指定して企業を絞り込み、その企業に一斉に応募するなどという荒っぽい事すらできてしまうのだ。となると当然ながら企業情報や仕事内容をよく見ていないような候補者も多く応募されてくる事となる。採用企業側はたくさん届くレジュメに目を通し、いくつか選んで面接を申し出るのだが、返事すら来ないという事もある。それならばとまた選び直してなんとか面接にたどり着いても、あまり熱意が感じられない候補者であったりする。これでは採用できそうでできない状態が長く続いてしまい逆に時間を浪費してしまう。そこで登場するのがAI面接システムだ。これを使えば、応募してきた候補者全員にAI面接を申し出る事ができる。AI面接を受けるとなるとそれなりに手間がかかるので受ける人はそれなりの熱意を持った人である事が期待できるし、AIが面接でスクリーニングをある程度してくれるので、不適切な人をその時点で排除する事ができる。Indeed + AI面接で採用活動を飛躍的に効率化する事ができるようになるのだ。
AI面接を受ける側の対策
では、AI面接に遭遇した求職者側はどう対応するのが良いのかだが、CNBCの以下の記事でその対策が紹介されていた。


How to ace a job interview with a robot recruiter
https://www.cnbc.com/2021/04/13/how-to-ace-a-job-interview-with-a-robot-recruiter.html

まずひとつ目に紹介されていたのがボディーランゲージだ。AIは画像認識に長けている。その特性もありAI面接では顔の表情を含むボディーランゲージが評価対象に入っているらしい。身振り手振りというよりは、その人の態度をAIは判断するようだ。笑顔で、少し前のめり気味で、しっかとしたアイコンタクトがある候補者に良い評価を下す傾向があるらしい。

また、話す言葉に関しては「I think・・・」という表現を多発するとどんなに良い内容の話をしていても悪い評価になってしまう傾向があるらしい。「・・・だと思います」という表現は自信のなさや回答の不正確性を暗示してしまうらしい。I think・・という回答が相応しい質問とそうでない質問が区別されているそうなので、確実な回答をすべき質問にはI thinkは使わないようにする事が大切だそうだ。

AI面接は今後更に拡がっているという意見が70%を超えており(LinkedIn調査)、今後は採用活動に不可欠なツールになっていきそうだ。
経済的成功とその代償
ミレニアル世代は、上の世代で繰り広げられる企業内の椅子取りゲームとその代償を客観的に見ている傾向があるようだ。仮に出世している上司がいたとしても羨望の眼差しというよりは『あんなに個人や生活を犠牲にしてまで、あのポジションが欲しいのか?』と思う人が多いらしい。企業で出世して経済的成功や社会的ステイタスを得るという考えはあまりなく、ライフワークバランスを取りながら、もっと人生的、社会的に意味のある事を追求したいという志向があるようだ。少しフランス的な文化になってきたと言えるのかもしれない。

このような志向の人達が増えているせいもあり、企業に属して生活を依存するよりはフリーランスに近い形での生活を模索する人が増えているようだ。フリーランスの職務内容や報酬レベルがどんどん上がっている今の状況は、よい経験を積んだ40代のミレニアル世代がフリーランスの価値や市場を拡げていっているのだろう。


二発目はウォークイン
3週間後に二発目の接種に行くと、今度は普通に駐車場に車をとめてウォークインで建物に入った。入り口でQRコードをスキャンすると「はい、じゃあ53番に行ってください」と言われ広大な会場を見渡すと、遠くの方に53番という旗を挙げている看護師が見えた。恐らく100番以上の接種ステーションがあったと思う。53番に着くと、前回と同様問診が行われ、そのまま接種。終了すると15分の待機エリアに誘導され、15分経った人から退場。聞くところによると、二発目は前回より接種者が多い(一回目の人と二回目の人が混ざるため)ので、ドライブスルーでは対応できないという事で急遽ウォークインに変えたそうだ。たったの3週間でここまでガラッとシステムを変えられるとは凄いと関心させられた。
二発目の副反応は少しハード
今度は接種翌日に37度超の発熱があり一日寝込む事となった。しかし多くの人がそうだったように、二日目には回復して通常通りとなった。

二回のワクチン接種をして驚いた事がいくつかあった。一つは日頃は(日本人に比べて)いい加減なアメリカ人達が、見事にシステマティックな接種体制を整えて、まさにF1のピットストップのように効率的な接種を行っていた事だ。状況に応じて素早くドライブするーからウォークインにシステムを大変更したのも驚きだった。そしてもう一つはボランティアの多さと素晴らしさだった。車を誘導する人も摂取する看護師も、軍の関係者とボランティアでまかなわれていた。その数は膨大な数だがこれだけ多くの人がボランティアとして素早く集結する事に感銘した。また、ボランティアは自発的に参加しているためか、一般の病院などよりも親切でハツラツと明るい対応をしていて、とても気持ちよく接種を受ける事ができた。このような光景を目の当たりにすると、自分も何かコミュニティーに貢献しないといけないなという気分になった。
第2ラウンドスタート

4月27日に第2ラウンドのローン受付がスタート。今度の予算は$250B。前回より少ない。今回は大企業が申し込みしにくい世論環境が整ったが、それでも一瞬で無くなってしまう気配は濃厚だ。メガバンクのローン申請システムは未だにフリーズ状態でカクカク言っている。埒が明かない。そこで私は新興勢に目をつけた。Paypalだ。私が取締役をしている企業の殆どはメガバンク経由での申請で立ち往生していたためPaypalでのローン申請に切り替えた。今回の件でパンク状態となってしまった金融機関を補完すべく、政府はPaypalなどの新興フィンテック勢にも銀行免許を急遽発行したのだ。『新興のPaypalであればまだパンクしていないはず』という目論はみごとに当たり、トントンとプロセスが進む。結果ローン申請は3日ほどで完了し、後は政府からの返答待ちという状態となった。$250Bに潜り込めたかどうかはあと数日後にわかるだろう。

もし潜り込めたら2ヶ月間は今の人員を維持できる。しかしダメだったら更なるリストラを決行する必要が出てくるかもしれない。全てはロックダウンがいつ終わり経済が正常に戻るかにかかっている。ピリピリした春になりそうだ。

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