• TOP
  • ≫ ワークダイバーシティ

ワークダイバーシティ

会計ダイバーシティでは働き方の多様性(ワークダイバーシティ)を支援しております。
勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
様々な職種(業務内容)や勤務スタイル、海外勤務例などを紹介してまいります。ご自身の今後のキャリア形成の参考として頂けますと幸いです。

【海外トレンド発信】パンデミックが加速させる米の無人化ビジネス

2021年12月27日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

コロナ禍が一段落したアメリカでは、今自動化ビジネスがブームだ。コロナ禍で人と人との接触を減らすという目的もあるが、それ以上にビジネスオーナーが自動化へと向かう強力な要因がいくつもある。AP Newsの以下の記事でその内容が紹介されていた。



Do we need humans for that job? Automation booms after COVID
https://apnews.com/article/technology-business-health-coronavirus-pandemic-d935b29f631f1ae36e964d23881f77bd
ロボットは遅刻しない、休まない、間違えない、賃上げ要求をしない
コロナ禍でアメリカのビジネスオーナー達は従業員達の扱いに大変な苦労をした。アメリカ政府が手厚い失業保険を給付し続けた事が原因で、多くの従業員が職場を離れてしまい、コロナ禍が明けてもなかなか戻ってこなくなってしまった。完全に売りて市場となった雇用市場では新たな従業員を雇ってもちゃんと働かない人も多く、足元を見て賃上げ要求してくる従業員も多かった。そうなると当然『人なしで運営する方法はないか?』と考えるようになりそのニーズに自動化を提供する企業が応えた。サンドイッチチェーンのArby’sのドライブスルーで「ご注文は何にいたしますか?」と話しかけるのはもはや人間ではない。AI搭載のロボットだ。注文を取る程度のやりとりはAIが無難にこなすため、客はAIだと気づかないレベルだ。アメリカのドライブスルーでは頼んだものと違うものが出てくるのは日常茶飯事だが、AIならそのような事もない。
自動化は大手チェーンのみではない
個人経営のレストランでは注文を取ったり会計をしたりする従業員が枯渇した。その解決策としてスマホオーダー&決済システムが流行した。顧客は席についてスマホで注文を行い、食べ終わったからスマホで支払いを済ませて店を出ていく。必要な従業員は料理を運んだり片付けたりする人だけとなった。日本ではタッチパネルの注文システムが普及しているがアメリカではまだあまり見かける事がなかった。それが今やタッチパネルも必要なくアプリひとつで全てを解決してしまうようになった。。この問題が一段落するまでには半年くらいかかりそうだ。
税制でも機械化を優遇
法人税の面でも機械化への投資は優遇されている。普通は機械類は資産計上し数年かけて減価償却をしなければならないが、今の法律では約2億円までの機械類への設備投資は同年に一括償却可能となる。利益があがってしまった年は年末に機械類への設備投資を行い節税するというのは一般的だが、自動化で人を減らせる機械への設備投資はとても有益だ。

この自動化への動きはコロナ禍後も加速していくと思われ、今後もアメリカは色々なものが無人化していきそうだ。
二発目の副反応は少しハード
今度は接種翌日に37度超の発熱があり一日寝込む事となった。しかし多くの人がそうだったように、二日目には回復して通常通りとなった。

二回のワクチン接種をして驚いた事がいくつかあった。一つは日頃は(日本人に比べて)いい加減なアメリカ人達が、見事にシステマティックな接種体制を整えて、まさにF1のピットストップのように効率的な接種を行っていた事だ。状況に応じて素早くドライブするーからウォークインにシステムを大変更したのも驚きだった。そしてもう一つはボランティアの多さと素晴らしさだった。車を誘導する人も摂取する看護師も、軍の関係者とボランティアでまかなわれていた。その数は膨大な数だがこれだけ多くの人がボランティアとして素早く集結する事に感銘した。また、ボランティアは自発的に参加しているためか、一般の病院などよりも親切でハツラツと明るい対応をしていて、とても気持ちよく接種を受ける事ができた。このような光景を目の当たりにすると、自分も何かコミュニティーに貢献しないといけないなという気分になった。
第2ラウンドスタート

4月27日に第2ラウンドのローン受付がスタート。今度の予算は$250B。前回より少ない。今回は大企業が申し込みしにくい世論環境が整ったが、それでも一瞬で無くなってしまう気配は濃厚だ。メガバンクのローン申請システムは未だにフリーズ状態でカクカク言っている。埒が明かない。そこで私は新興勢に目をつけた。Paypalだ。私が取締役をしている企業の殆どはメガバンク経由での申請で立ち往生していたためPaypalでのローン申請に切り替えた。今回の件でパンク状態となってしまった金融機関を補完すべく、政府はPaypalなどの新興フィンテック勢にも銀行免許を急遽発行したのだ。『新興のPaypalであればまだパンクしていないはず』という目論はみごとに当たり、トントンとプロセスが進む。結果ローン申請は3日ほどで完了し、後は政府からの返答待ちという状態となった。$250Bに潜り込めたかどうかはあと数日後にわかるだろう。

もし潜り込めたら2ヶ月間は今の人員を維持できる。しかしダメだったら更なるリストラを決行する必要が出てくるかもしれない。全てはロックダウンがいつ終わり経済が正常に戻るかにかかっている。ピリピリした春になりそうだ。

ワークダイバーシティ記事一覧

※ 過去のワークダイバーシティ記事一覧はコチラからご覧ください。