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【海外トレンド発信】会計士のリモートワークが上手くいく3つのポイント

2019年12月25日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

アメリカでは会計士のリモートワーク化が日々進んでいる。スタンフォード大学の調査によると、オフィスワーカーよりもリモートワーカーの方が離職率が少なく長く働いてくれるという統計があるそうで、その恩恵を受けようと企業や会計事務所がリモートワークをどんどん推進している。

アメリカ公認会計士協会の機関誌 Journal of Accountancyの以下の記事でリモートワークが上手くいくコツが紹介されていた。



Working remotely: Take care to make it 
https://www.journalofaccountancy.com/newsletters/2019/dec/work-from-home-tips.html?utm_source=mnl:adv&utm_medium=email&utm_campaign=12Dec2019&SubscriberID=131408244&SendID=245563
一度やったら二度と戻れない

記事の冒頭でNauさんというCPAの言葉が紹介されているが、彼曰く「一度リモートワークを始めたらもうオフィスワークには戻れないよ」との事だ。子供のバスケットボールの試合やピアノの発表会に参加できないなどという事はもう二度と起こらないし、フレキシブルなワークスタイルにすっかり魅了されているそうだ。NauさんはSummitというバーチャルCFOサービスを展開している企業に勤務している。CFOという上位職でもリモートで業務をこなす事が普通になりつつあるようだ。記事内でリモートワークを上手くやるコツが紹介されていたのでその中から3つ紹介したい。
1.顔を見る


リモートワークはPCのカメラをオンにしてビデオチャットしながら進める事が多いが、「まぁ顔は見なくても」と思って音声だけにしたり、テキストチャットで済ませたりしてしまう場合もある。しかりカメラもオンにしてお互いに顔を見て話す事はとても重要との事だ。これは私も日々感じている事なのだが、テキストよりボイス、ボイスよりビデオと得られる情報量が圧倒的に増える。ボイスなら相手の声のトーンからニュアンスを判断する事ができるし、ビデオなら更に表情から自然と多くの情報が得られるからだ。オジサン同士だから何も顔を見なくてもと思ってしまいそうなところだが、ビデオで顔を見ながら話すのは離れた距離を埋めるためにとても役に立つ。弊社のクライアントでも海外事業慣れしている人であればある程ビデオチャットを多用されるように思う。
2.職場をつくる

家からリモートワークする場合でも、部屋などで職場とプライベートを区切る事が重要だとの事だ。家で仕事をする場合のディメリットとして、仕事とプライベートの境界が無くなってかえって長時間労働になってしまう事がある。それを防ぐためにも勤務時間のスケジュールを決めそれが終わったらパタリとドアを閉められる環境が重要のようだ。企業によってはコワーキングスペースの会員証を配布し、コワーキングスペースからのリモートワークを推奨するところもあるらしい。これだと孤独感もなく家から近い場所でリモートワークできてとても便利だろう。
3.自分が向いているか判断する

リモートワークはプロアクティブな人でないと上手く行かないそうだ。誰かに言われなくてもやるべき事をプランし、スケジュールを作り、自分から積極的にコミュニケーションを取るような人が良いらしい。受け身で指示や連絡が来るのを待ってしまうような人だとどんどん業務のペースから取り残され、精神的にも孤独になっていってしまうようだ。そうなる前に向いているかどうかを自分でしっかり判断する事が重要なのだろう。

米国の会計業界ではリモートワークが増加の一途を辿っているので、今後は働き方のスタンダードになってくるかもしれない。雇用者側も従業員側もそれに備えた規律やシステムを整えていく必要がありそうだ。

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