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【海外トレンド発信】CFOの新しいカタチFractional CFOがトレンドに

2019年7月22日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏
今欧米ではFractional CFOという職務が流行り出しているようだ。Fractional というのは『ほんんの少し』という意味なので、直訳すると『ほんの少しCFO』という意味になるが、つまりはパートタイムよりももっと短い時間勤務するCFOという事のようだ。Financial Management Magazineの以下の記事で最近のトレンドが紹介されていた。


Part-time roles suit CFOs and companies
https://www.fm-magazine.com/news/2019/may/part-time-cfo-roles-201921084.html?utm_source=mnl:adv&utm_medium=email&utm_campaign=07May2019
1人で3社から10社かけもち

Fractional CFOの仲介をしているイギリスの企業、CFO Centerによれば、ここで仲介している多くのCFOは一人で3社から10社かけもちをしており、時間的には月1日から週4日一つの企業の業務を行うようだ。弊所もCFO代行業務をしているが、かなり経営に入り込んでいるため一人で10社は絶対に無理なのだが、欧米ではもっとライトな任務のCFOが必要とされているという事なのだろう。<
対象は成長を目指す中小企業

年間売上が約2億円から50億円くらいの企業がCFO Centerの顧客ターゲットらしい。欧米のこの規模の企業の多くはまだFractional CFOすらいない状況の企業が多く、『ほんの少し』でもCFOが入り管理体制や経営意思決定に関するデータを整備できるようになると、とても有益なのだそうだ。また、多くのこの規模の企業ではフルタイムのCFOの費用を払う正当性が薄く、Fractional CFOが丁度良いのだそうだ
CFOもダイバーシティの時代へ

このサイトのテーマである『ダイバーシティ』がCFOの世界でも拡がってきているという事なのだろう。CFOにとってフルタイムという働き方が当たり前だった時代から、パートタイム、さらにはFractional CFOと多様化してきており、利用する企業側にとっても合理的な雇用が可能となってきているようだ。
中小事務所の強い味方

今まで中小事務所は監査シーズンにたくさんのスタッフが必要で、しかし一度確保してしまうとシーズンオフに人員過多となってしまうというジレンマを抱えていた。しかしこのAIサービスを使えばハイシーズンの人員需要を少なく抑える事ができる。これは中小事務所にとって強い味方になりそうだ。今後は大手向けだけではなく中小向けのこのようなAIやロボティクスサービスもどんどん登場してくるかもしれない。

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