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ワークダイバーシティ

会計ダイバーシティでは働き方の多様性(ワークダイバーシティ)を支援しております。
勤務をしていると、現職の業務中心でなかなか他業界、異職種の情報は入り難いことと思います。
様々な職種(業務内容)や勤務スタイル、海外勤務例などを紹介してまいります。ご自身の今後のキャリア形成の参考として頂けますと幸いです。

【海外トレンド発信】これぞ本当のバーチャルオフィス 米Sococo

2020年3月26日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏
リモートワークで難しいのは間違いなくスタッフ間のコミュニケーションだが、難しさの根源は相手が“見えない”事にある。オフィスであれば相手が出社してきている事がわかっているので、何かあればすぐに電話もできるし聞きに行くこともできる。メールして返事を待つというロスタイムなく仕事を進められるのだ。また「ちょっとミーテイングいいですか?」と数人を集めて簡単に話し合いを行い物事を決めていく事ができる。休憩時やランチタイムには適当な人と雑談したりできるので、孤独感を感じる事もない。

ところがリモートだとそうは行かない。例えば弊社では出社してきたらビデオチャットに全員がログインし、いつでも会話できる状況を作ろうと試みた事があったが、仕事中に誰かに無防備な顔を見られ続けるのは心地よいものではなく続かなかった。クラウド上で業務状況を確認するツールも試したが、単に相手が今仕事中だという事がわかっても、軽く話しかける感じにはなかなかなれない。不思議なもので相手が同じ場所にいないという事だけで、コミュニケーションに壁ができてしまうのだ。

この問題を解決しようと、クラウド上に本当のバーチャルオフィスを作った企業がある。ボストンのベンチャー企業Sococoだ。2011年の創業で既に5回のベンチャー出資を受けており、Jetblueなど大企業も使っているサービスだ。



Sococo
https://www.sococo.com/
画面上にオフィスの見取り図

各スタッフのデスクやミーティングルーム、休憩ルームなどが画面上に表示され、バーチャル出勤してきたスタッフが今どこにいるかわかるようになっている。またこの画面上に相手をクリックしチャットやビデオチャットを始めたり、ミーティングに誘ったりする事ができる。休憩ルームでは誰と誰が休憩中だという事がわかり、部屋をノックして会話に入る事もできる。これなら離れているスタッフが孤独を感じることもないし、スタッフ間のコミュニケーションも増えるように思う。バーチャルとはいえ隣の机に同僚がいたり「A会議室でちょっとミーティングできない?」という風に声掛けできる環境は、とれもリアルに近い感じがする。

Sococoのウエブサイトのトップページの下の方にデモビデオがあるので、是非見てみて頂きたい。これは未来のオフィスのひとつの形になっていくかもしれない。
生涯フリーランス宣言者がこの5年で急増

以前はフリーランスは離職と就職のインターバルを埋める一時的なものであったが、今は生涯フリーランスとして生きていくという人が増えているらしい。5年前には生涯フリーランス派は18.5%だったが、今は28.5%となり一時的フリーランス派とほぼ変わらない比率となっている。これはUpworkを中心としたマッチメイキングのインフラが整い、求人側も徐々にフリーランスの使い方を心得てきてエコシステムが拡大してきている証拠だろう。記事中のチャートを見る限り、今後は生涯フリーランス派が伸びていく事は確実で、会計キャリアの働き方の大きな選択肢の一つとなっていきそうだ。
データドリブンな意思決定はもはやMUST

会社の状況や自分の部署の状況、又は各スタッフ個人の状況がライブデータとして表示されるダッシュボードはもはや必須となりつつある。数年前はTableauの利用が大企業を中心に進んだが、Klipfolioのようにクラウドで安価に始められるものが出てくると中小企業での利用も一気に進みそうだ。
データオタクにならないために

BIを使うと様々なデータをビジュアライズして見る事ができるので、ハマるととても面白い。しかしともするとデータを整備する事が目的になってしまい「で、それを見て何を判断するの?」というダッシュボードやチャートがたくさん作られてしまう事がある。データはあくまでも意思決定のツールなので、使えるデータのみを使える形で整備するよう心がけたい。また、飛行機のコクピットのように沢山の計器があると、全てを見きれず使いこなせないという事も起こりがちだ。日頃は見ないでも良いデータは隠しておいて異常値の時のみアラートを出すなどの工夫をして、ダッシュボード内をスッキリ保つ工夫も大切だ。

Klipfolioのような安価なクラウドサービスが出てくると気軽に試行錯誤ができるので、今後もっと流行していくのではないだろうか。

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