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ワークダイバーシティ

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【海外トレンド発信】テレワーク社員に伝えるべき事

2020年4月8日
モーゲンスターン・シカゴ 代表
米国公認会計士 村田幸伸氏

アメリカでは(特に会計業界では)テレワーク社員がいるのがもはや当たり前となりつつある。とはいえまだ歴史が長いわけではないので、皆試行錯誤しながら自社に最もフィットする形を模索している段階のようだ。弊所でも同様に日々足りない部分を改善しながらテレワークが機能するよう努力している。先日CFO.comの以下の記事で、テレワーク社員に伝えるべき事(理解してもらう事)が紹介されており、とても示唆に富むものであった。



Have Virtual Workers? Here’s What to Tell Them
https://www.cfo.com/workplace-issues/2020/02/have-virtual-workers-heres-what-to-tell-them/?utm_campaign=CFOWeekly&utm_source=CFO-email&utm_medium=email&utm_content=CFOWeekly_Friday_2020-2-7&utm_term
1.自発的にコミュニケーションを取る
上司やチームから求められるか否かに関わらず、テレワーカーは自発的に各業務の目標やタイムラインを確認し、その進捗も関係者に継続的に報告することが重要だ。「そこまで細かく確認しなくても良いかな」「そこまで頻繁に報告しなくても良いかな」と思うレベルまでテレワーカーの場合は行った方が良いらしい。テレワークを始める人とその周りの人にはこの点を周知し「そこまでやる必要があるんだよ」という事を理解してもらう事が重要との事だ。
2.チームの一員である事を忘れない
一人で働いていると、ともすると個人事業主のような感覚に陥りチームとの連帯感が薄れてしまう事がある。いくらテレビミーティングをしても、オフィスにいない限りミーティング前後の雑談をする事はできないし、チームの空気感を察する事もできない。結果チームの和から外れたような感覚になってしまいネガティブスパイラルにはまってしまう。これを会社側から防ぐというより、テレワーカーの側が「そういうものだ」という認識を持ち、自発的にチームとのコミュニケーションを濃くする努力をする事が重要らしい。たまにはオフィスに行ってチームの人と会うのも大事だし、仕事上では必要なさそうな雑談でもメッセージアプリを使って行うなど、本人があれこれ工夫する事が重要との事だ。
3.仕事環境に配慮する
オフィスにいる人がテレワーカーに電話をしたら、スタバにいるようで周りがガヤガヤしてなかなかゆっくり話ができない。「ちょっと今からスカイプで打ち合わせできる?」と言われても「家に帰ってセットするので午後にお願いします」というようではオフィスワーカーとの違いが大き過ぎる。そうならないように、就業中はいつでも問題なく電話やビデオチャットに対応できる環境にいる事が重要だそうだ。これは確かに伝えておかないと「テレワークだからどこで仕事をしてもいい」と思われがちなので大事な事かもしれない。

テレワークは一度うまく行くやり方を見出だせれば有能な人材のリテンションや獲得にとても有用だ。今後も試行錯誤して最良の形を作っていきたいと思う。
データオタクにならないために

BIを使うと様々なデータをビジュアライズして見る事ができるので、ハマるととても面白い。しかしともするとデータを整備する事が目的になってしまい「で、それを見て何を判断するの?」というダッシュボードやチャートがたくさん作られてしまう事がある。データはあくまでも意思決定のツールなので、使えるデータのみを使える形で整備するよう心がけたい。また、飛行機のコクピットのように沢山の計器があると、全てを見きれず使いこなせないという事も起こりがちだ。日頃は見ないでも良いデータは隠しておいて異常値の時のみアラートを出すなどの工夫をして、ダッシュボード内をスッキリ保つ工夫も大切だ。

Klipfolioのような安価なクラウドサービスが出てくると気軽に試行錯誤ができるので、今後もっと流行していくのではないだろうか。

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